結婚式で恥をかかないためのご祝儀マナー完全ガイド
結婚式に参列するときに欠かせないのが「ご祝儀」です。ご祝儀は単にお金を包む行為ではなく、袋の選び方やお札の扱い方、お返しの仕方に至るまで、参列者としての品格や心遣いが問われる大切なマナーです。知らずに失敗してしまうと、本人だけでなく両家にも恥をかかせることになりかねません。たとえばご祝儀袋の色や水引の形は、贈る相手との関係性や金額によってふさわしいものが変わります。ご祝儀袋の色選びだけでも注意点が多く、「知らなかった」では済まされないのです。このページでは、ご祝儀に関する基本マナーを「袋の選び方」「金額やお札の扱い」「お返し」に分けて整理し、誰でも安心して実践できるように解説していきます。
ご祝儀袋の選び方|色・デザイン・水引の意味
ご祝儀袋を選ぶとき、まず注意すべきは「色の持つ意味」です。一般的には白地に紅白の水引がもっとも正統派とされ、結婚式では欠かせない組み合わせとされています。一方で、黒やグレーといった弔事を連想させる色合いは厳禁です。最近では華やかなパステルカラーや模様入りの袋も見られますが、格式ある式場や親族が多く集まる場では避けるのが無難です。友人や同僚への贈り物であれば多少カジュアルなデザインも許容されますが、TPOに合わせて選ぶことが大切です。
デザイン面では、シンプルな白地に紅白の水引だけのものから、金銀の水引や和柄の紙を使った豪華なものまで幅広く存在します。友人や同僚に贈る場合は比較的シンプルな袋でも問題ありませんが、親族や上司の結婚式では格調の高いデザインを選ぶのが望ましいでしょう。具体的な選び方や水引の意味については ご祝儀袋のデザイン選び完全ガイド を参考にしてください。水引の本数や色には「立場に応じた心遣い」が反映されるため、相手に失礼のないものを選ぶことが重要です。
色選びの基本ルール
ご祝儀袋の色は第一印象を決める大切な要素です。基本は白地に紅白の組み合わせが正式とされ、結婚式にふさわしい格式のある色合いとして広く使われています。白には「清浄」「純粋」、赤には「喜び」「慶び」を表す意味が込められており、縁起を担ぐうえで最適とされています。逆に黒や灰色といった弔事を連想させる色合いは結婚祝いでは厳禁です。最近は華やかなピンクやブルーなどカジュアルな色合いも市販されていますが、親族や目上の方が集まる場では不適切に映る可能性があります。相手や式場の雰囲気に合わせて、失礼のない色を選ぶことが大切です。
また、地域や家庭によって「好まれる色合い」が微妙に異なる点にも注意が必要です。特に伝統を重んじる地域では、派手すぎる色やイラスト入りの袋はマナー違反と受け取られる場合もあります。友人同士のカジュアルなパーティーウェディングであれば多少遊び心のある袋でも許されますが、基本は白地に紅白の水引を選ぶのが安心です。どんな立場で参列するかを意識し、TPOに合わせた色選びを心がけましょう。
デザインや水引の種類と意味
色と同様に重要なのがデザインと水引です。ご祝儀袋にはさまざまな装飾がありますが、結婚式で用いるべきは「結び切り」の水引です。結び切りは一度結ぶと解けない形状で、「繰り返さない」「一生に一度の縁」という意味を持ち、婚礼に最もふさわしいとされています。これに対して「蝶結び」は何度でも結び直せるため、出産祝いや入学祝いなど「何度あってもよいお祝い」に使われます。間違えて蝶結びを選んでしまうと、大きな失礼にあたるので注意が必要です。
デザイン面では、シンプルな白地に紅白の水引だけのものから、金銀の水引や和柄の紙を使った豪華なものまで幅広く存在します。友人や同僚に贈る場合は比較的シンプルな袋でも問題ありませんが、親族や上司の結婚式では格調の高いデザインを選ぶのが望ましいでしょう。水引の本数も意味があり、5本は最も一般的、7本や10本はより丁重な意味を持ちます。デザインや水引には「立場に応じた心遣い」が反映されるため、相手に失礼のないものを選ぶよう心がけましょう。
金額に合わせた袋の選び方(〜1万円/〜3万円/10万円以上)
ご祝儀袋は金額によっても選び方が異なります。一般的に1万円程度であれば、紅白の結び切り水引がついた比較的シンプルな袋で十分です。友人や同僚への結婚祝いでは、この価格帯の袋がもっともよく使われます。3万円前後になると、より格調の高い袋を選ぶのが適切で、金銀の水引や厚みのある和紙を使ったものが望まれます。この場合、水引の本数が多いものや、華やかな装飾が施された袋を選ぶことで、金額に見合った格式を示すことができます。
さらに10万円以上の高額なご祝儀を包む場合は、特別に豪華なご祝儀袋を用意する必要があります。厚紙を使った大判サイズや金銀の水引を重ねたものなど、見た目にも格調の高さがわかる袋がふさわしいでしょう。このとき袋の書き方やお札の扱いにも細心の注意が必要です。具体的な注意点や高額時のマナーは 10万円のご祝儀袋マナー完全ガイド で詳しく解説しています。金額に応じた袋を選ぶことは、相手への敬意を形で示すことにつながるのです。
ご祝儀に入れるお札の扱い方と渡し方

お札の向きと新札を使う意味
ご祝儀に入れるお札は必ず「新札」を用意するのが基本です。新札には「事前に準備していました」という気持ちが込められており、相手に対して誠意と敬意を表すことができます。逆に折れ目のついた旧札をそのまま入れると「急いで用意した」「ぞんざいに扱った」と受け取られる可能性があり、せっかくのお祝いの場で印象を損ねてしまいます。銀行や郵便局で新札への両替は容易に行えますので、結婚式に参列する予定が決まったら早めに準備しておくと安心です。
また、お札の向きにも細かな決まりがあります。人物の肖像画が表を向き、かつ上部にくるようにそろえるのが一般的です。上下が逆さまだったり、裏表が混ざっていたりすると失礼にあたるため注意が必要です。複数枚を入れる場合はすべての向きをそろえ、きれいに重ねて封入しましょう。こうした小さな配慮が、相手や両家に対して「礼儀正しい人」という印象を与えることにつながります。
お札は三つ折り?正しい折り方と注意点
ご祝儀袋にお札を入れる際、「折らずにそのまま入れる」のが正式なマナーです。ただし袋の大きさや厚みの関係で折らざるを得ない場合があります。その際には、できるだけ折り目が目立たないようにきれいに三つ折りにし、人物の顔が内側にくるように折るのが望ましいとされています。乱雑に折ったり、四つ折りにするのは不作法とされるので避けましょう。折り方ひとつで印象は大きく変わります。
特に地域や世代によって「折っても良い」「絶対に折ってはいけない」と意見が分かれる点でもあり、迷う人も多いポイントです。実際の折り方や注意点については お札三つ折りマナー完全ガイド にまとめています。大切なのは「失礼に見えない入れ方」を心がけることであり、形式にとらわれすぎず、相手や会場の雰囲気に合わせた対応を意識すると安心です。
受付でのスマートな渡し方
ご祝儀を渡す場面は、多くの場合「受付」です。袋を直接財布やバッグから取り出すのではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持参し、受付で取り出して渡すのが正しいマナーです。袱紗は紫や赤など慶事にふさわしい色を選び、袋を丁寧に包んでおきましょう。渡す際は袱紗からスムーズに取り出し、相手に正面が見える向きで両手を添えて差し出します。この所作だけで、落ち着きと品格が伝わります。
また、受付での一言も大切です。「本日はおめでとうございます。○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と簡潔に挨拶しながら渡すと好印象です。受付担当者は新郎新婦の親族や友人であることが多いため、丁寧に接することが信頼感にもつながります。慌てず、流れを意識して行動すれば、ご祝儀を渡す場面もスマートにこなせるでしょう。
結婚祝いをいただいた後のお返しマナー
お返し(内祝い)の金額相場とタイミング
結婚祝いをいただいた場合、必ず考えなければならないのが「お返し(内祝い)」です。一般的な相場は「いただいた金額の3分の1から半額程度」とされています。たとえば3万円のご祝儀であれば、1万円程度の品をお返しするのが目安です。高額すぎるお返しはかえって失礼にあたることもあるため、金額のバランスには注意が必要です。贈り主が親族なのか友人なのか、職場関係者なのかによっても相場感は変わるため、相手の立場を考慮して決めると安心です。
タイミングは「挙式から1か月以内」が基本です。遅れると「忘れられている」と受け取られる可能性があるため、なるべく早めに対応することが大切です。式後すぐに内祝いを用意するのは難しい場合もあるので、あらかじめ候補をリストアップしておくとスムーズです。また、地域によっては「結婚祝いのお返しは不要」とされる習慣が残る場合もあります。両家や親族の意向を尊重しつつ、感謝の気持ちを形にすることを第一に考えましょう。
品物の選び方と避けるべき贈り物
お返しの品物は「消耗品」が基本です。食品や飲料、日用品など、相手が負担なく受け取れるものを選ぶと喜ばれます。特に人気があるのは高級なお茶やコーヒー、調味料のセット、バスグッズやタオルなどの実用的なアイテムです。形として残るものは「重荷」と受け取られる可能性があるため、日常的に使える消耗品のほうが安心です。贈る相手の家族構成や生活スタイルを考慮することも大切です。
一方で、刃物やハンカチなどは「縁を切る」「別れを連想させる」として結婚祝いのお返しには不向きとされています。また、高級すぎるブランド品や宝飾品も相手に気を遣わせてしまうため避けたほうがよいでしょう。贈る側の自己満足ではなく、相手が気軽に受け取れるかどうかを基準にすることが大切です。定番のギフトでも「質のよさ」や「包装の丁寧さ」に気を配ることで、きちんと感謝の気持ちを伝えることができます。
喜ばれるお菓子の選び方
結婚祝いのお返しとして特に人気が高いのがお菓子です。お菓子は世代を問わず楽しめるうえ、家族や職場で分けやすいというメリットがあります。定番の和菓子や洋菓子だけでなく、地域の銘菓や季節感のあるスイーツを選ぶと印象が良くなります。賞味期限が長めで保存が効くものを選べば、相手に負担をかけず安心して贈れます。パッケージデザインも華やかで上品なものを選ぶと、開けた瞬間に喜ばれるでしょう。
ただし、お菓子選びにも注意点があります。相手の好みを考えずに選ぶと食べてもらえない可能性があるため、事前にリサーチしておくと安心です。アレルギーや宗教上の理由で避ける食材がある場合は特に配慮が必要です。内祝いは単なるお返しではなく「感謝を形にするもの」ですから、相手が笑顔になる一品を選ぶことが何より大切です。
ご祝儀マナーは「袋・中身・渡し方・お返し」の4本柱で整える
結婚式におけるご祝儀マナーは「袋の選び方」「中身のお札の扱い」「受付での渡し方」「いただいた後のお返し」という4つの柱で成り立っています。どれか一つでも欠けてしまうと「せっかく気持ちを込めたのに失礼に見えてしまう」という結果になりかねません。袋は色やデザイン、水引の種類によって印象が変わり、お札は新札を使うかどうか、折り方や向きなどの細かい所作で丁寧さが伝わります。さらに渡すときの挨拶や立ち居振る舞いも含めて、総合的にマナーが問われるのです。
また、ご祝儀をいただいた側にとっても「お返しの仕方」が重要なマナーの一部です。金額相場や贈る品の選び方を誤ると、せっかくの感謝が正しく伝わらないこともあります。だからこそ、ご祝儀マナーは単なる形式ではなく「相手を思いやる気持ちを形にする手段」として理解しておくことが大切です。本ページで紹介した詳細ガイドを活用すれば、袋・中身・渡し方・お返しのすべてをバランスよく整えることができます。正しい知識を身につけて、恥をかかず気持ちよく結婚式に臨みましょう。
ご祝儀マナーは単なる形式ではなく「相手を思いやる気持ちを形にする手段」です。袋・中身・渡し方・お返しのすべてを意識すれば、恥をかかず安心して臨めます。なお、ご祝儀に限らず「結婚祝いの贈り物」として定番のお菓子にも選び方のマナーがあります。詳しくは 結婚祝いにお菓子を贈る時のマナー も参考にしてください。贈る側・受け取る側の両方の視点を押さえることで、より万全な準備ができるでしょう。









